登場する機械がアナログで雰囲気があるよ
皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。
今回は映画『カンバセーション…盗聴…』(1974年)をご紹介します。
盗聴を生業にしている男が事件に巻き込まれていくサスペンス映画です。
ジーン・ハックマンの段々精神が崩壊していく男の演技は見事です。
この記事を読んで興味が湧いたら是非ご覧になって下さい。
ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。
カンバセーション…盗聴…
あらすじ
多くの人がひしめきあっているサンフランシスコのある広場。一組のカップルが雑踏の中をさまよい歩いていた。一見どこにでもいそうなカップルだったが、何人もの男たちが2人の行動、会話に注目していた。その中の1人であるハリー・コールはプロの盗聴屋であり、カップルの会話をテープに録音していた。カップルの会話に不審なものを感じたハリーは依頼人にテープを渡すことを拒否する。その日からハリーの生活は一変する。
孤独な男の精神が崩壊していく
依頼されて盗聴した内容が凶悪事件に発展するかもしれない、というサスペンスです。
見てはいけないモノ聞いてはいけないコトによって自分に危険が迫るサスペンスは多いのですが、
この作品はその聞いてはいけないコトの内容が確定するまでに時間を要します。
録音したテープのままでは音が悪いのでノイズを除去して会話を鮮明にしていくパートと、
自分自身が盗聴されているかもしれないと疑心暗鬼に陥る日常生活パートを交互に繰り返します。
徐々に録音の内容が鮮明になっていくとともに恐怖心も増大していくプロセスになっているので、
非常にスリリングに映画を楽しむことが出来ます。
ジーン・ハックマンの演技が見事
盗聴業界では名の知れ渡っているハリーだからこそ盗聴に対しては人一倍気を遣っているのですが、
あまりにも神経質過ぎる部分が悪い方に出続けて段々ハリーの精神は蝕まれていきます。
その蝕まれた精神がラストに向けて狂気に変わっていく様は圧巻の一言です。
ジーン・ハックマンの演技力ありきの映画だったように思います。
現実なのか妄想なのか境界が曖昧で、
見ているうちに段々引き込まれていきます。
ただそれほどストーリーが面白いわけでもなく結末もはっきりしないまま宙ぶらりん状態で、
あまりすっきりする映画ではありません。
最後まで見せるだけの力はあるのですがどこか納得できない部分もあり、
フランシス・フォード・コッポラの画面作りを楽しむ映画となっているのが少々残念です。
まとめ
盗聴のプロが事件に巻き込まれていく中で精神が崩壊していく映画です。
ジーン・ハックマンの演技は賞賛に値するレベルで、
孤独で神経質な男の世界が段々狂気と共に崩壊していく様子は一見の価値があります。
大いなる陰謀に巻き込まれていくのではなく身近な事件で完結しているので少々物足りなさはありますが、
妙なリアリティがありサスペンスはこういうものだと認識させられます。
興味がある方は是非ご覧になって下さい。
冒頭のカメラワーク・演出は見事ヨ
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本作品の配信情報は2021年5月25日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各動画配信サービス(VOD)のホームページもしくはアプリをご確認ください。
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