『アバター』
- 第67回ゴールデングローブ賞/作品賞・監督賞
- 第82回アカデミー賞/撮影賞・美術賞・視覚効果賞
- 監督:ジェームズ・キャメロン
- 出演:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガニー・ウィーバー
- 公開年:2009年
「観るのではない。そこにいるのだ。」
この映画のキャッチコピー「観るのではない。そこにいるのだ。」
これが全てを表しています。
当時映画館で3D上映されていたんですけど、その3D技術がこれ以前とは全く違っていました。
従来のは手前に飛び出してくるのが多かったのですが、この『アバター』では奥行きが感じられる3Dだったんですね。
その3D映像の魅力を伝えるためのキャッチコピーなんです。
ところがそれだけではなくて『アバター』の内容的にもぴったり当てはまるんです。
生身の肉体ではなくてアバターに入って疑似的に生活しているジェイク。
見えないが自然現象の一種として存在しているナヴィの神エイワ。
そしてスクリーンの前にいる観客。
その空間に存在している全てのモノに対して「観るのではない。そこにいるのだ。」なんですね。
アバター現象
当時ちょっとだけ話題になりましたね。
簡単に言うと3D映像で見る『アバター』のあまりの美しさに現実に戻りたくなくなっちゃう現象みたいです。
私が観たのは家でしかも3Dじゃなかったんですけど、それでもとても綺麗だと思いましたから、劇場の大型スクリーンでさらに3Dなら入り込んじゃう人もいるのは分かります。
かくいう私も昔ファイナルファンタジーの7や8が出た時に、ムービーシーンを見て実写かよ! と思っていたのでもし劇場で観ていたら危なかったかもしれないですね。
全五部作!?
なんと続編が四作も製作されるみたいですね。
しかも四作分を一気に撮影しているとか。
どんな内容になるのか気になりますよね。
- 『アバター2』は2020年12月18日
- 『アバター3』は2021年12月17日
- 『アバター4』は2024年12月20日
- 『アバター5』は2025年12月19日
に公開される予定です。今から楽しみですね。
それではあらすじから見ていきましょう。
あらすじ
元海兵隊員のジェイク・サリーは、パンドラの先住民ナヴィと交渉するために、地球人とナヴィのDNAを掛け合わせた人造生命体である「アバター」を使い、ナヴィとの接触を試みる。
オマティカヤ族の族長の娘であるネイティリに命を助けられた事がきっかけで共に行動していくうちに、ジェイクとネイティリはお互いに惹かれあっていく。
鉱物の採掘に対する人類の強攻策に反対したジェイクは、パンドラ側として「アバター」を使いネイティリと共にパンドラの未来のために人類と戦うことを決意した。
王道SFファンタジー
ストーリーは多くの方が言っているようにとても分かりやすいです。
今のあいつの行動は怪しいぞなんて考える必要はありません。
どんでん返しもないし分かりやすい伏線しかないので映画や小説なんかを嗜む方はもちろん、普段あまりそういったものに触れてこなかった方たちにも簡単に次の展開が分かるようなストーリーだと思います。
ですが面白い。二時間半以上あるのに全然中弛みもせず時間を忘れて最後まで観させてくれます。
美しく幻想的な映像に分かりやすいストーリー。
まさしく王道なんですよね。
人間を悪く描きすぎていたり、自然破壊に対するメッセージ性が強かったりと、そういった部分が合わない人には合わないと思いますが、単純にエンターテイメントとして観るなら相当面白いです。
『アバター』の否定的な意見に対して思うこと
ストーリーがありきたりでつまらないという話をよく聞きます。
確かに設定的にはよく見るパターンです。
先住民対侵略者。
そのうち主人公と敵側の娘が恋に落ちてお互い手を取り合って解決方法を探っていくというどこにでもありそうな話です。
それ以外にも風景があの映画に似ているとか出てきた獣があのゲームみたいだとか色々ネガティブな意見も耳にします。
言いたいことも分かるんですけどあらゆる媒体で多くの作品が作られている現代で全くのオリジナルって中々難しいと思うんですよね。
何も考えずに丸々真似するっていうのは言語道断ですけど、色々取り込んでちゃんと発展させているなら全然問題ないと思います。
そこに目を向けるよりモチーフをどう料理したか楽しんだ方が建設的だし、正しい娯楽の楽しみ方なのではないでしょうか。
もちろん面白い面白くないを言うのは自由です。
ただ「○○に似ているから面白くない」というようにそれだけを持ち出して否定するのはあまりよくないんじゃないかなぁと思います。
とまぁ少々偉そうなことを申しましたが、一つの意見として受け入れて下さったら幸いです。
ケモナーにとってネイティリはアリなの?
『アバター』と言えば印象的なのがやはりあの見た目でしょう。
青い肌にのっぺりした鼻、そしてとがった耳。
どう見ても地球人とはかけ離れています。
ところが不思議なことにヒロインのネイティリが段々可愛く見えてくるんですよね。
私は至ってノーマルで全くそういうのはないんですけどね。
ジェイクを通して徐々に心を開いてくれる様子が分かるからなのでしょうか。
しかもストーリーに沿って恋愛要素が展開されていくので全然面倒な感じがしないんです。
恋愛にフォーカスせず、あくまでもストーリー上必要な展開の中で自然に恋愛を演出しているんです。
だから見た目は異星人でも感情移入できましたし続編で二人の関係が楽しみになりましたね。
続編が待ち遠しい
この作品だけでもしっかり終わっているんですけど、過去に何があったのか、ジェイクのその後がどうなっているのかなど気になることが多いですね。
あと四作もありますからどのような物語になるのか楽しみです。
続編もおそらく美麗な映像になっているはずですから、続編は是非映画館の大型スクリーンで堪能したいですね。
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