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映画『ワルプルギスの夜 ウルフVSヴァンパイア』あらすじと感想/苦悩する狼男

ホラー
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皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。

今回は映画『ワルプルギスの夜 ウルフVSヴァンパイア』(1971年)をご紹介します。

モンスター界でも有名なキャラクター同士がバトルするモンスターホラー映画です。

ポール・ナッシー(ポール・ナッチーという表記もあり)が演じる「ヴァルデマル・ダニンスキー」という狼男が出演する一本でもあります。

この記事を読んで興味が湧いたら是非ご覧になって下さい。

ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。

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ワルプルギスの夜 ウルフVSヴァンパイア

作品情報
  • 原題:La Noche de Walpurgis
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:レオン・クリモフスキー
  • 脚本:ポール・ナッシー/ハンス・マンケル
  • 出演:ポール・ナッシー/ギャビー・フックス/アンドレス・レシーノ/バーバラ・カペル/パティ・シェパード
  • 上映時間:86分
  • 公開年:1971年
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あらすじ

卒論の研究のために伝説の吸血鬼ワンディーサ・ダーブラ・デ・ナダシーの墓があるとされる場所に来たエルヴィラとジェネビーブは、謎の男ヴァルデマル・ダニンスキーに出会う。エルヴィラたちはダニンスキーに自分たちが来た理由を話すが、ダニンスキーには何か隠し事があるような態度を取られる。翌日ワンディーサの墓に来た3人は、墓の中でミイラ化しているワンディーサを見つける。しかしそこでジェネビーブによってワンディーサが復活してしまう。ダニンスキーはエルヴィラを助けるために、自分の正体が狼男であることを明かしワンディーサに立ち向かう。狼男VS吸血鬼。勝つのはどちらか。

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狼男の「ヴァルデマル・ダニンスキー」

名前が付いている有名な狼男がいるのを知っていますか?

ポール・ナッシーが演じる狼男「ヴァルデマル・ダニンスキー」というキャラクターが、狼男界では最も有名な1人と言っても過言ではないでしょう。

と言っても私も全然詳しくないので少し調べてみました。

1968年から2004年にかけて12本(内1本は失われているみたいです)の「ヴァルデマル・ダニンスキー」の映画が作られたようですね。

スペインの俳優ポール・ナッシーが創りあげた狼男の「ヴァルデマル・ダニンスキー」は、狼男というキャラクターこそ同じですが、作品同士が繋がってはいないのでどれから見ても楽しめるのが特徴らしいです。

ただ配給会社なのか国によってなのかとにかくタイトルがバラバラでどの作品なのかが分かりづらいのが難点でしょうか。

昔の作品だと情報も少なく正確さにかけるので少し困りますね。

今回の『ワルプルギスの夜 ウルフVSヴァンパイア』もwikiによると、

  • The Werewolf vs. the Vampire Woman(アメリカ)
  • Shadow of the Werewolf(イギリス)
  • Night of the Vampires(ドイツ)
  • Night of the Bloody Witches(ドイツ、再公開タイトル)
  • The Black Mass of Countess Dracula(イタリア)
  • Werewolf Shadow(カナダ)
  • Fury of the Vampires(フランス)
  • Night of the Werewolves (ベルギー)

となっているのですが、これはタイトルがローカライズされたのか、そもそも原題としての英語のタイトル自体が変更されているのか分かりませんでした。

あまり気にすることではないのでしょうが、見たい作品を探す時に少し困りそうですね。

昔の作品なので情報が曖昧ですが、参考にしてみて下さい。

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発想がいい

ナマケネコ
ナマケネコ

昔のモンスター映画は病みつきになるね

狼男と吸血鬼の壮絶な対決を描いたモンスター・ホラー映画です。

まずこのコンセプトが非常に魅力的ですよね。

人間とは異なる存在同士の闘いはその設定だけでわくわくしますし、狼男と吸血鬼というホラー界のアイコン的存在の二大モンスターが、お互いに異なる力を振るい弱点を突きながら一進一退の攻防を繰り広げる様子は見ていて満足感があります。

古い映画ですから迫力はありませんが、その設定自体に価値がある作品だと思います。

そしてどちらも夜に強くなるから闘わせちゃおうという発想がまたいいですよね。

キャラの描写が丁寧

特に吸血鬼の描写には幻想的な美しさがあり、夜の闇に紛れて行動していながらもどこか神秘的な雰囲気を醸し出しています。

吸血鬼の登場シーンは、血の通っていない寒々しさがあり、観客を非現実的な夢の世界に誘い込むかのような魅惑的で不思議な感覚を味わわせてくれます。

その一方で吸血鬼の人間を食料としてしか考えていない冷酷な描写も垣間見え、出演時間はあまりないのにもかかわらず、吸血鬼というキャラクターの奥深さを表現することに成功していると思います。

また、狼男が人間らしく苦悩している描写があり、それがこの作品での狼男のキャラクターを決定づけています。

ただの凶暴なモンスターではなく、葛藤や苦しみ、悲しみなどの内面を描いたことで、見るものが感情移入できるようになっています。

自我がある人間としての時間と、破壊衝動がある狼男としての本能との狭間で揺れ動く描写は、物語に深みを持たせ、ただのモンスターホラーだけでなくドラマとしても見応えがある作品となっています。

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ただのバトルものではない

ただのモンスターホラー映画ではなく、モンスターとしての悲哀や喜びを対比させ、闇に生きるものたちの苦悩・美しさを描いています。

どちらのモンスターも夜に真価を発揮するという点で共通しており、そこに目を付けて対決させるという着眼点は素晴らしいと思います。

狼男と吸血鬼という古典的なモンスターのバックボーンを再解釈し、それぞれのキャラクターに新しい命を吹き込んでいるという点がこの作品の魅力を高めています。

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まとめ

狼男と吸血鬼という古典モンスター界の二大アイコンを、お互いが能力を発揮できる満月の夜にバトルさせるというホラー映画です。

狼男の苦悩や吸血鬼の冷酷さなどを上手く対比させドラマを作り出しています。

ホラー感はあまりなく、苦手な方でも楽しめる作品になっていると思います。

古い作品ですが、興味が湧いた方は是非ご覧になって下さい。

オカ メイコ
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本作品の配信情報は2024年10月19日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各動画配信サービス(VOD)のホームページもしくはアプリをご確認ください。

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