メイキング映像が見たい
皆さんこんにちは。ナマケネコです。
今回は映画『透明人間』(1933年)をご紹介します。
『ゼッカ 透明人間泥棒』というフランス映画が1909年にあったのですが(ちなみにこちらです⇒『ゼッカ 透明人間泥棒』)、
知名度という意味では今回ご紹介する『透明人間』が、
この作品以降に多く作られる透明人間をテーマにした映画の元祖と呼べるのではないでしょうか。
CGがない時代の透明人間の表現方法は見事ですよ。
ネタバレはしていませんので安心して最後まで読んでくださいね。
透明人間
あらすじ
イギリスのとある村の宿屋に、顔を包帯で覆いサングラスで目元を隠した不気味な男が現れる。宿泊費も払わないまま居座り、部屋も乱雑に扱われることに我慢が出来なくなった宿屋の主人は出て行って欲しいと男に頼む。ところが反対に宿屋の主人は男に突き飛ばされ、怪我を負ってしまう。自分たちではどうしようもなくなった宿屋の主人は警官を呼び説得にあたってもらおうとするが、度重なる邪魔に苛立ちを募らせた男はゆっくりと包帯をほどいていく……。
原作はH・G・ウェルズの同名小説
原作はH・G・ウェルズの『透明人間』(1897年)です。
原作との違いを見つけるのも楽しみの一つなので読んで見ようかなーと思ったんですけど、
どこかにしまっちゃったみたいです(´・ω・`)
せっかく買っておいたのに残念。
見つけたら感想書きますね。
皆さんはこちらからどうぞ。
古典ながらも至高の1作
以前ご紹介した『フランケンシュタイン』と同じで、ジェームズ・ホエールが監督をしています。
1933年の作品なのに「透明人間」の全てが詰まった作品と言ってもいいのではないでしょうか。
シンプルなストーリーながらも全身包帯にサングラスといったビジュアル、
姿が見えないことから生じるホラー演出、
およそ透明人間というものを表現する際の画面作りはこの作品ですでに完成していると思います。
当時この映画を見た方は透明人間の演出にどのような感想を持ったのでしょうかね。
この透明表現のおかげで作品そのものが楽しめる
無駄のないストーリー展開や透明人間の撮影技術は流石だと思います。
今見ても透明人間の透明部分におかしなところはありませんから、
当時は衝撃だったのではないでしょうか。
この透明人間の表現方法は映像的に凄いのはもちろんですが、
それ以上に「透明人間」という作品そのものに影響を与えていると思います。
透明部分が歪んで見えるとか観客に分かるようにメタ的に輪郭だけ残すとかにしていないので、
どのシーンでも画面のどこかに透明人間がいるのではないかと作品そのものを楽しむことが出来るようになっています。
そのせいでより透明人間の恐怖を感じられるようになっていて、
映画に入り込んでいるような没入感を高めることに成功しているのだと思います。
この透明演出あってこその「透明人間」作品なんだなと実感しました。
まとめ
透明になってしまった男を捕まえようと村人たちが躍起になるホラー映画です。
現在でも作られている「透明人間」映画の偉大な初期作品です。
CGで作られる映像の綺麗さに慣れてしまった私たちに、
根源的な映画の面白さを教えてくれるような、そんな映画です。
興味が湧いた方は是非ご覧になって下さい。
やっぱりまずは最初の作品を見るべきヨ
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本作品の配信情報は2021年4月19日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各動画配信サービス(VOD)のホームページもしくはアプリをご確認ください。
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