皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。
今回は映画『ピラニア』(1978年)をご紹介します。
スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』がヒットしたことを受けて制作されたジョー・ダンテ監督のモンスターパニック映画です。
模倣作品にとどまらずアイディアとユーモアで独自の作品に仕上げている名作です。
この記事を読んで興味が湧いたら是非ご覧になって下さい。
ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。
ピラニア
あらすじ
道に迷ったカップルが見慣れない施設にたどり着きプールで遊んでいたが、得体の知れない何かに襲われて行方不明になってしまう。数日後行方不明のカップルを捜すために捜査官のマギーがガイドのポールと共に山の中に入っていく。そこで彼らは研究所を見つけ、生物学者のロバートに出会う。ロバートからピラニアの品種改良を行っていたことを聞いたマギーたちであったが、時すでに遅し、もうピラニアは河に放たれてしまっていた。ピラニアは殺戮を繰り返しながらポールの娘がいる下流のキャンプ場へと向かっていた。
ジョー・ダンテのユーモアが見事
水の中で襲われるって怖いよね
スティーヴン・スピルバーグ監督の名作『ジョーズ』の大ヒットを受けて制作されたそうですが、ただの模倣作品や二番煎じになっておらず、ジョー・ダンテ監督のセンスが光る作品となっています。
後にスピルバーグ総指揮でジョー・ダンテ監督の『グレムリン』が制作されるのですが、この作品での手腕が評価されたことは想像に難くないでしょう。
低予算でありながら随所に光るアイディアと工夫が詰め込まれており、特撮や効果音で独自の恐怖感を生みだしています。
特にピラニアが水中を泳ぐ際の効果音は、不気味さがあり見ている側の不安感を煽ることに成功しているのではないでしょうか。
パニックが起こる原因は荒唐無稽でもいい
ストーリー展開はテンポがよく、ピラニアが人を襲うスリリングな場面と、主人公サイドがピラニアを追いかけていくユーモラスな場面がバランス良く展開されていきます。
品種改良で大量のピラニアを凶暴化させるという設定はやや荒唐無稽ではありますが、そこがB級映画らしくて逆に素晴らしいです。
B級ホラー系はいかにパニックを起こした後に展開させていくのかが重要であって、その原因はただのフックであって人を惹きつけさえすればいいのです。
雷に打たれたブタが巨大化して二本足で武器を持って襲ってくるとかでもいいのです。
問題はその後ただのスラッシャー映画にするかストーリーを持たせて展開していくかといったことであって、設定に無理があるかないかは問題ではないと思います。
話が脱線しましたが、『ピラニア』はリアリティよりもそういった展開や見せ方に重点を置いている作品であり、細かい部分はあまり気にならずに楽しめる映画だと思います。
キャラクター設定もセンスあり
ヒロインのマギーも中々ユニークなキャラクターとして設定されており、スリルがある作品において一種の清涼剤のような役割を果たしています。
彼女を筆頭としたユーモラスな要素が、この作品にジェットコースターのような恐怖と笑いの緩急をつけることに成功していると思います。
どこまで監督が関わっているのかわかりませんが、そういったキャラクター設定もジョー・ダンテ監督の手腕によるものだとしたら、単なるモンスターパニックとしてだけではなく後世に残る作品として観客に愛着を持たせることに成功している以上素晴らしいとしか言えません。
総じて、「ピラニア」はB級映画ならではの自由さと創意工夫が光る一作です。
『ジョーズ』の影響を受けながらも、独自のスタイルを持ち合わせた作品として楽しむ価値が十分にあります。
まとめ
後に『グレムリン』を制作するジョー・ダンテ監督のモンスター・パニック映画です。
随所にアイディアとユーモアが光る作品となっており、誰もが楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
興味が湧いた方は是非ご覧になって下さいね。
ピラニアのあの音が秀逸ヨ
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本作品の配信情報は2024年10月13日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各動画配信サービス(VOD)のホームページもしくはアプリをご確認ください。
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