[code_balloon position=”left” name=”ナマケネコ” text=”なんとも物悲しいストーリーだよ” img=”https://namakemonoblog.net/wp-content/uploads/2019/02/862d4e260768701227ee4afb645e92fe.png”]
皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。
今回は映画『自転車泥棒』(1948年)をご紹介します。
ネオレアリズモと呼ばれる敗戦国のイタリアの現実を描写した作品です。
この記事を読んで興味が湧いたら是非ご覧になって下さい。
ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。
自転車泥棒
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 受賞:第22回アカデミー賞:特別賞 / 第7回ゴールデン・グローブ賞:外国映画賞 / 第3回英国アカデミー賞:作品賞
- 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
- 脚本:チェーザレ・サヴァッティーニ / スーゾ・チェッキ・ダミーコ
- 出演:ランベルト・マジョラーニ / エンツォ・スタヨーラ / リアネーラ・カレル / ジーノ・サルタマレンダ
- 上映時間:93分
- 公開年:1948年
あらすじ
人によってラストの受け取り方が違う
鑑賞後は何と言いますか得も言われぬ無常感・虚無感に襲われる作品でした。
敗戦後のイタリアという復興に向けて人々が手を取り未来に進んでいかないといけないという理想の中、現実では職がなく生きていくために他人を思いやる余裕がない状態。
あらゆる場所で人々がごった返し、藁にも縋る思いで占い師に頼る人々、信仰はなくても食事の施しのために教会に押し掛ける人々、そして生きるために人の物を盗む人々。
ネオレアリズモと呼ばれる1940年代から1950年代にかけて戦後のイタリアで広まった写実的な作品は、当時の文化や風俗をリアルに描写していたようです。
当時の実情を感じ取れる映画
不条理な世の中でどこにでもいるただの親子に不条理な運命を叩きつけるこの映画は、見ている者に徹底的に現実を突きつけます。
さらに主人公の不器用さもリアルさを感じるのに一役買っています。
盗まれた自転車を探すために東奔西走するのですが中々上手くいかず、子供に当たってみたり見つかる当てがあるのにすぐ向かわず一服してみたりと、何とも生きていくのが下手そうな人間に描かれています。
もちろん映画ですからストーリーに演出はありますが、始まりから終わりまで当時のリアルな雰囲気を味わう事が出来る作品だと思います。
何と言ってもラストが秀逸ですね。
人によっては救いのない様に見る方もいらっしゃるようですが、私はポジティブにとらえてもいいと思えるラストでした。
皆さんはどちらでしょうか。
まとめ
敗戦国の戦後を写実的に描写したこの映画は、ネオレアリズモと呼ばれ後世に多大な影響を及ぼしました。
主人公の親子2人が役者じゃなくて素人というのもいい味を出しています。
主人公のあの朴訥な感じがよりリアル感を出しているんですよね。
少しでも当時の雰囲気を味わいたい方は是非ご覧になって下さいね。
[code_balloon position=”right” name=”オカ メイコ” text=”ラストのシークエンスは一見の価値ありヨ!” img=”https://namakemonoblog.net/wp-content/uploads/2019/02/e9fd86c92aeeaa5a40384590adaaf6c4.png”]
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