世紀末感がすごい
皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。
今回は映画『ハードウェア』(1990年)をご紹介します。
今なおカルト的人気がある世紀末B級ハードSFです。
イギー・ポップやカール・マッコイといった有名ミュージシャンも出演している作品です。
この記事を読んで興味が湧いたら是非ご覧になって下さい。
ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。
ハードウェア
あらすじ
核戦争により荒廃した地球。ジャンクパーツの売人であるモー(ディラン・マクダーモット)はある日ロボットの頭部を手に入れる。それを芸術家である恋人のジル(ステイシー・トラヴィス)へプレゼントすると、ジルはそれを使い「芸術作品」を作り上げる。ところがそのロボットの頭部はかつて政府が巨額の費用を投じて作られたマルコ13というロボット兵器の一部であった。自己修復機能を有するマルコ13は、頭部に繋げられた「芸術作品」を利用し、自らの体を修復していく。体を手に入れたマルコ13はジルを破壊するべく襲い掛かる。
90年代の近未来SFのカルト作品
DVDとBlu-rayが発売された時のプレスリリースによると、製作費150万ドルという低予算ながら大ヒットとなり、思わぬ収益で製作者たちの間で仲間割れが起こった作品らしいです。
さらに有名なロックミュージシャンが出演していたり、作中では彼らの曲が使われていたりと、本編以外でもネタがたくさんある映画です。
内容もさることながらそういうところでも今なお根強い人気がある所以でしょう。
肝心の内容はと言いますと、世紀末感溢れる荒廃した未来を描いたハードSFです。
サイバー要素は少なめですがその分軽いスプラッター要素もあってSFホラーにも仕上がっています。
世紀末感は秀逸
世紀末感はなかなかよく出ていたと思います。
汚い体にぼろきれをまとい、なんだかよくわからない金属パーツを身に着ける。
人口抑制の話題や気温の上昇なんかも相まって誰の目にも明らかな世紀末感が出ていると思います。
まさに世紀末という感じがしてこういうビジュアルが好きな人にはたまらない映画となっています。
戦闘は緊張感があるけど
狭く限定された空間での戦闘は非常にスリリングで緊張感があり展開が気になるものではありましたけど、暗かったのもあって正直見にくかったです。
暗いのはセットの粗を見せないようにするためというのもあるのでしょうけど、なんだかよく分からないうちに話が進んでいる感があって少し残念でした。
あと少々長く感じましたね。
1時間半ほどの映画なのに2時間ぐらいに感じるほど何となく途中でだれてきちゃいました。
設定は結構王道のSF
ポストアポカリプス・遺物(とまでは言えないけれど)である殺りく兵器・密室からの脱出。
お手本のような世紀末SFではないでしょうか。
ただあまり映画を見ない、特にハリウッドの大作アクション以外はあまりという方にはどうかなと思います。
もしかしたらとてもチープでつまらなく見えるかもしれないです。
そして以後B級SF映画は見なくなるか、逆に見まくるようになるか……。
それぐらい人を選ぶ映画だと思いますね。
色々SF映画を見てる方にはおすすめですよ。
まとめ
今なおカルト的人気がある近未来ハードSFです。
翌年に『ターミネーター2』が公開され比較されることも多い作品ですが、低予算のB級映画ということを考えると十分なクオリティだと思います。
世紀末感は上手く表現出来ていますので、そういった作品が好きな人にはおすすめの映画です。
もう少し内容を濃くしても良かったと思うワ
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