巨大な人頭像が空を飛ぶ素敵な映画だよ
皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。
今回は映画『未来惑星ザルドス』(1974年)をご紹介します。
ショーン・コネリー主演のカルトSFの傑作映画で、
不老不死のエターナルスと獣人と呼ばれるブルータルスの生と死の物語です。
髭胸毛腹毛毛量MAXで男臭さ全開の獣人が、不老不死になり生殖行為に知識も関心もなくなってしまったエターナルに命の輝きを伝える映画です。
内容が分かりにくくあまり万人受けはしない映画だと思いますので、あらすじや設定を予備知識として知っておくといいと思います。
この記事を読んで興味が湧いたら是非ご覧になって下さい。
ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。
未来惑星ザルドス
あらすじ
2293年、人類はボルテックスに住む不老不死のエターナルスと、荒廃した土地に住む獣人に分かれていた。2つの世界は空を飛ぶ巨石人頭像「ザルドス」のみが行き来しており、獣人は「ザルドス」を神と崇めていた。ある日自分たちの世界に疑問を持った獣人のゼッドは「ザルドス」の内部に入り込み、ボルテックスに侵入することに成功する。世界のシステムを知ったゼッドは、人類の救世主となれるのか。
原作というかノベライズ?
監督であるジョン・ブアマンによる同名の小説『未来惑星ザルドス』があります。
ほぼ内容は同じらしいので手に入れたら読んでみたいですね。
元ネタはオズの魔法使い
劇中にも出てきますがモチーフとなったのが、ライマン・フランク・ボームによる『オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)』です。
タイトルの「Zardoz」というのも「The Wonderful Wizard of Oz」の太字部分から来ています。
この機会にオズの魔法使いを読んでみるのはいかがでしょうか。
むわっとくるショーン・コネリーの男臭さ
製作費が100万ドルで低予算らしいけど
100万ドルって低予算なのかしラ
なんだこれは! というのが素直な感想ですね。
ファミコンのパッケージにありそうなオルメカの巨石人頭像かのごとき「ザルドス」のインパクトたるや。
月刊ムーの特集にありそうなオカルト臭がプンプンしてたのですが、
ストーリーはというと意外にもしっかりとしたSFになっていました。
プンプンしていたのはショーン・コネリーの男臭さでしたね。
生殖行為関連が忘却の彼方に消え去った不老不死たちに命というものを見せつけるのがこのストーリーのキモですから、
野性味あふれる男である必要性は理解できますが……ちょっと濃すぎませんかね。
正直少し苦手なんですよね、胸毛とか腕毛とか体毛が濃い人を男らしいとするその感覚が。
それが見た目だけなら全然気にしないのですが、その見た目を男らしさとして性と絡めるのはなんか嫌なんです。
よく言えばワイルドってことなんでしょうけど、男らしさというのは感じられないです。
内容は良かったのでそこだけがちょっと残念でした。
カルト感のあるSF演出は一見の価値あり
肝心の内容はというと、ユートピアだと思ったらディストピアだった、というような感じでしっかりSFでしたね。
それに映像も前衛的と言いますか、なんだかよく分からないけど何となく分かるという何とも不思議なクオリティでよかったです。
CGに頼るのではなくてアイディアや謎の小道具でSFを演出する、この時代ならではのSF映画っぽくてなかなか見ごたえがありました。
少し変わったSFが見たい方にはオススメですよ。
まとめ
エネルギッシュな男が生命の輝きを不死の生き物に教えに行くSF映画です。
分かりにくいけど分かれば面白い、そんな映画だと思います。
科学的な設定はガバガバですけどそれもまたいいんですよね。
だってあんな巨大な人頭像が空を飛ぶなんて素敵じゃないですか。
ちょっと不思議なSFを見たい方は是非チェックしてみて下さいね。
ショーン・コネリーの男臭さを感じたい方は見てみるのヨ
動画配信サービス(VOD)で見るならこちら
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