映画『宇宙戦争』あらすじと感想/火星人の圧倒的な科学力と意外な結末

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ナマケネコ
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ラストは説得力があるよ

皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。

今回は映画『宇宙戦争』(1953年)をご紹介します。

H・G・ウェルズのSF小説『宇宙戦争』が原作の古典SFの傑作映画です。

2005年には監督スティーヴン・スピルバーグ、
主演トム・クルーズでリメイクもされています。

宇宙に対する漠然とした不安や恐怖が描かれていて、
当時の宇宙観がどのようなものだったのか推測出来るような映画です。

結末も科学的で、映画的なタイミングなどに目を瞑れば非常にリアリティのある終わり方だと思います。

2005年版を見る前に先にこちらの1953年版を見ると色々違いがわかって面白いですよ。

まずはこの記事であらすじと感想を読んで、気になったら是非チェックしてみて下さい。

ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。

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宇宙戦争

作品情報
  • 原題:The War of the Worlds
  • ジャンル:SF
  • 受賞:第26回アカデミー賞:特殊効果賞
  • 原作:H・G・ウェルズ『宇宙戦争』(1898年)
  • 監督:バイロン・ハスキン
  • 脚本:バリー・リンドン
  • 出演:ジーン・バリー / アン・ロビンソン / レス・トレメイン / ボブ・コーンスウェイト / ルイス・マーティン
  • 上映時間:85分
  • 公開年:1953年

あらすじ

ある日世界各地に隕石だと思われる謎の物体が落ちて来る。調査を依頼された科学者のクレイトンは、現場で教師のシルヴィアとその叔父のコリンズと知り合い、研究のため2人を頼って近くの街に滞在する。その夜現場の監視員が謎の物体から出てきた生命体から攻撃され絶命する。事態を知ったクレイトンが要請した軍により攻撃が開始されるが、全く歯が立たず軍隊は撤退を余儀なくされる。命からがら逃げだしたクレイトンとシルヴィアだったが、2人の前に謎の生命体が忍び寄る……。

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原作はH・G・ウェルズの『宇宙戦争』

原作はH・G・ウェルズの『宇宙戦争』(1898年)です。

100年以上前の19世紀末の作品なんですね。

H・G・ウェルズは『タイム・マシン』や『透明人間』など後世に多大な影響を及ぼした作品が多く、
まさにSFの父です。

この作品も宇宙開発が全然現実的ではない時代の作品ですから、
現代の知識からするとおかしなところもあるのですが、
この時代にこの想像力というのは素晴らしいとしか言いようがありません。

古い作品は中々読む機会がないと思いますが、
このブログを通してこういった古典に触れるきっかけになれば幸いです。

こちらはマンガ版です
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前日譚「水晶の卵」

『宇宙戦争』には前日譚らしきものもあり、それが短編の『水晶の卵』です。

『タイム・マシン』(橋本槇矩訳 1991年 岩波書店)に収録されています。

興味があったらチェックしてみて下さい。

出版社によっては『水晶の卵』を収録していない『タイム・マシン』もあるので注意して下さい。

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ラジオドラマで全米がパニック

ラジオドラマで全米がパニックになったという話を聞いたことがある方も多いと思います。

1938年に実際のニュースであるかのように宇宙人襲来という内容のラジオドラマを流し、
それを聞いた民衆がパニックに陥ったという有名な話です。

これもこの『宇宙戦争』がベースになっています。

当時は情報の真偽は簡単に確かめられないわけですからパニックに陥るのも分かりますよね。

ですが放送中に何度もこれはラジオドラマですと言っていたようですし、
近年パニックなど起こらなかったとする主張もあるそうで、本当はどうなんでしょうかね。

当時の様子を心理学的見地から分析した書籍が出ていますので、
興味がある方はチェックしてみて下さいね。

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宇宙に対する漠然とした恐怖

世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられたのは1957年ですから、
この作品はそれよりも前ということになります。

宇宙開発が進んでいく中で、漠然とした恐怖があったのでしょう。

もし異星人が攻めてきたら人類の科学力で対抗できるのか、という問いかけがずっと続いています。

SFですから架空の武器を使用してもいいはずなのに、
あくまでも当時の現実的な武器で戦い続けているのはそういう事ではないでしょうか。

相手は高熱光線やバリアみたいなのも使用していますから、
圧倒的な科学力の差が描かれています。

このまま人類が宇宙に進出してもいつか地球は滅ぼされるのではないか、
そんな不安が伝わってきます。

最後は祈るしかなくなる人類が描かれていますが、
実際に異星人が攻めてきたら我々一般人はそうするしかありませんから、
大局的な見方をするとちょっとだけ現実的な映画だったかなと思います。

終わり方もある種の希望を込めた展開となっていて、納得のいく終わり方になっています。

今日のSF作品の基礎が詰まった名作ですから、是非一度ご覧になって下さい。

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まとめ

宇宙に対しての漠然とした恐怖、もしこうなったらという絶望、それに対しての現実的な救済、といったように見事な流れでSFを描いています。

後の作品に様々な影響を与えたと言われているのも納得出来ます。

SF映画は数多くありますけど、
古典作品を一度見ておくと色々な作品に対して理解が深まりますからオススメですよ。

古い映画を見るときは、特撮部分のチープさを貶したりせずに当時の技術力なども鑑みて「映画そのもの」を楽しむのがコツですよ。

オカ メイコ
オカ メイコ

宇宙に対する興味と恐怖が入り混じった作品ヨ

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本作品の配信情報は2021年4月26日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各動画配信サービス(VOD)のホームページもしくはアプリをご確認ください。

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