相変わらずやり過ぎな大魔神
皆さんこんにちは。ナマケネコ(@neko_namake)です。
今回は映画『大魔神怒る(いかる)』(1966年)をご紹介します。
大魔神シリーズ3部作のうちの2作目です。
第1作目で出てきた大魔神がまた登場しますが、
ストーリー上の繋がりはありませんので、この作品から見ても楽しめると思います。
前作同様しっかりとした時代劇に特撮を融合させていますので、
特撮部分だけではなく映画全体を楽しむことが出来ます。
この記事を読んで興味が湧いたら是非見てみて下さい。
ネタバレはしていませんから安心して最後まで読んで下さいね。
大魔神怒る
あらすじ
戦国時代、とある美しい「八雲の湖」と呼ばれる湖を挟んで名越の一族と千草の一族は平和に暮らしていた。八雲の湖の真ん中には「神の島」があり、守護神として武神像が祀られていた。ある日隣国の領主である御子柴弾正が千草、名越の領地に侵入し領地を征服してしまう。神の島にある武神像も弾正により破壊されてしまい、千草城の若き城主の十郎とその許嫁である名越の早百合は、一族のために弾正を討とうと機会をうかがっていた。
撮影から公開まで4カ月
基本的な展開は1作目と同じです。
勧善懲悪と時代劇と特撮という組み合わせは変わっていません。
ですが飽きることもなく最後まで面白く見ることが出来ました。
やはり時代劇のドラマがしっかりとしているからなのだと思います。
多少はお粗末な部分もありましたが、
製作された時代や期間を考えると目をつぶってもいいレベルです。
と言うのも2作目の製作期間が短かかったらしいのです。
1作目は1966年の4月公開なのですが、
1作目がヒットしたことにより2作目の製作が決まったようで、
2作目は同じ年の8月公開ですから、なんと撮影から公開まで4カ月しかなかったようです。
観客を飽きさせないように脚本には心を砕いたのではないでしょうか。
1作目とは全然違う登場シーン
その結果としてなのか分かりませんが、大魔神の登場シーンが全く違います。
観客にはラスト付近で大魔神が出てくるということがもう予想されているのですから、
いかに前作と同じにしないかだいぶ苦労なさったのではないでしょうか。
大魔神が登場するまでのストーリー部分もいい塩梅に作られていたと思います。
勧善懲悪にするにしても、
あまりに敵役が悪逆非道なことをしていたら大魔神が天罰を下したとしても鑑賞後はあまりすっきりとはしませんよね。
1作目もそうでしたが、大魔神シリーズはその辺りが上手く作られていて、
何というか大魔神に罰してもらうのにちょうどいい具合の悪なんですね(少々大魔神さんやり過ぎちゃってるようにも思えますが、善側なので許されるでしょう!)。
そういうところも後々まで語り継がれる作品となるポイントではないでしょうか。
1作目同様時代劇と特撮が見事に融合した素晴らしい作品だと思います。
まとめ
1作目とは全く関係ありませんから、1作目を見ていなくても楽しめる作品です。
時代劇と特撮の親和性の高さを証明した作品だと思います。
勧善懲悪にお家再興、かたき討ちと日本人が好む題材をふんだんに取り入れ、
ややもすると子供向けの特撮映画になりそうなところを、
脚本をしっかりさせることで大人も楽しめる娯楽映画に仕立て上げています。
特撮映画を楽しむには打って付けの作品なので、
興味が湧いた方は是非ご覧になって下さい。
湖が割れるシーンは必見ヨ!
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本作品の配信情報は2021年5月7日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各動画配信サービス(VOD)のホームページもしくはアプリをご確認ください。
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