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映画『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』あらすじと感想/じわじわ侵略されていく恐怖

『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』アイキャッチ SF
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ナマケネコ
ナマケネコ

誰も信じられなくなる名作古典SFだよ

皆さんこんにちは。ナマケネコ(@namakeneko)です。

今回は映画『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956年)をご紹介します。

何度もリメイクされている作品の第1作目であり、人間が人間じゃないナニカに変わっていく恐怖を描いているSFサスペンスです。

ネタバレを含んでいますので未視聴の方は注意して下さいね。

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ボディ・スナッチャー/恐怖の街

作品情報
  • 原題:Invasion of the Body Snatchers
  • ジャンル:SF / ホラー / サスペンス / スリラー
  • 原作:ジャック・フィニイ『盗まれた街』(1955年)
  • 監督:ドン・シーゲル
  • 脚本:ダニエル・メインウェアリング / サム・ペキンパー
  • 出演:ケヴィン・マッカーシー / ダナ・ウィンター / キャロリン・ジョーンズ / ラリー・ゲイツ / キング・ドノヴァン / ジーン・ウィルス / サム・ペキンパー
  • 上映時間:80分
  • 公開年:1956年
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原作はジャック・フィニイの小説『盗まれた街』

原作はジャック・フィニイの小説『盗まれた街』(1955年)です。

ジャック・フィニイは『ふりだしに戻る』(1970年)が有名ですが、『クイーン・メリー号襲撃』なども映画化されていますね。

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ワーナー・ブラザーズが再度リメイク?

後に何度かリメイクされていまして

  • 『SF/ボディ・スナッチャー』(1978年)
  • 『ボディ・スナッチャーズ』(1993年)
  • 『インベージョン』(2007年)

この3作が出ています。

3回もリメイクされるほど大人気映画なんですけども、驚くことにまたリメイクするという話が出てるみたいですね。

詳しいことはまだ分からなかったので分かり次第お伝えしますね。

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原作はラジオドラマにもなっていました

そんなにリメイクされるなら果たして1作目はどんなものなのかと思いまして今回見てみることにしたんです。

だけど実はNHK-FMのラジオ番組で『青春アドベンチャー』というラジオドラマを放送する番組がありまして、以前その番組内でこの映画の原作であるジャック・フィニイの『盗まれた街』が放送されていたので、ずっと聴いていたんですね。

だから何となく内容は知っていたので、答え合わせみたいな感じで映画を見てました。

それでもうろ覚えだったし映像は初だったので新鮮な感じで見られましたね。

白黒なのも雰囲気が出ていてよかったです。

それではまずはあらすじから見ていきましょう。

※ここからはネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください。

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あらすじ

ある日病院に錯乱状態の男が担ぎ込まれる。男の名はマイルズ・べネル。マイルズは自分も医者であると言い、自分の身に起きた恐怖体験を語り始めた。カリフォルニア州の小さな町で医者をしているマイルズのもとに奇妙な話が届き始めたことから物語は始まる。自分の肉親が何か違う、変わってしまったという話を至る所で耳にするようになり、不安から調査を始めたマイルズはやがて驚愕の事実を知り戦慄する。自分たちの町が宇宙から来た未知の生命体により侵略され、住人が肉体を乗っ取られていたのだ。マイルズはこの危機を打開するために恋人のベッキーと町から脱出しようと奔走する。

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30秒で分かるストーリー

物語はマイルズが体験したことを精神科医に語り、回想する所から始まります。

前半は住人たちの不思議な行動、自分の親が偽物だと騒いでいた子供が次の日には大人しくなっていたりするなどのちょっとした違和感から話が進んでいきます。

後半になるにつれて徐々に日常が蝕まれていく過程で誰が人間なのか信じられなくなり、次のターゲットは誰か、いつ自分たちが肉体を乗っ取られてしまうのか、という恐怖が描かれていきます。

最後は町を逃げ出したマイルズが保護され冒頭のシーンに繋がり、警察に厳戒態勢を敷いてもらうとマイルズは安堵から目を閉じそこで物語も終わります。

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不気味感が伝わってくる映画

中身が入れ替わっているという設定は、いかに演技力や表現力で見せるかというのが課題としてあると思います。

分かりやすい視覚的なギミックなどを利用しないと、入れ替わっているのかどうかは見ている人に伝わりにくいものです。

ですがこの映画はそこを逆手にとっています。

キャラが入れ替わっているのかどうかという部分をあからさまに表現していないので、このキャラは人間ではないのではという疑心暗鬼が生まれ、その結果観客は主人公と同じ目線で物語を見ていくことが出来ています。

主人公と同じ心情にすることで観客まで物語の舞台にあがっているかのような錯覚に陥らせているのは流石だなと思いました。

そのおかげで深く物語に入り込めますし、さらにカメラを固定せずに動かしていくカメラワークによって、よりリアルに世界観を感じることが出来ます。

展開の速さもあいまって飽きたりだらけたりする部分がないことも、現実に戻る瞬間がなくて良かったと思います。

やはり何度もリメイクされる作品だけあって面白い作品でした。

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乗っ取られ方に疑問

ストーリーの展開に疑問はないのですが、物語のキモとなる乗っ取られ方に少し疑問がありました。

具体的に乗っ取られる描写はないんです。

巨大なえんどう豆のサヤみたいなものにマネキンのような人間が入っているというシーンはありまして、そのシーンで寝ている間にそのマネキンと入れ替わっちゃうという説明はされたんです。

ただそれだけだと実際にはどう入れ替わるかわかりませんよね。

意識を乗っ取られるのか、はたまたマネキンが記憶なんかもコピーできて本人の肉体を消滅させて入れ替わるのか。

映画内の説明的にずっと後者だと思っていたんですけど、その場合終盤おかしいなと思うシーンがありまして。

物語のラストにマイルズとベッキーが肉体を乗っ取られた町の住人から逃げ続ける場面があるんですけど、不眠不休で逃げ続けているからついにベッキーが力尽きて眠ってしまうんです。

そして眠ったと思った次の瞬間、ベッキーがすぐ目を覚まします。

すると目を開けたベッキーはもうベッキーじゃなくなっていたんです。

乗っ取られたんですね。

その描写だけみると意識だけが乗っ取られるというのが正解な気がします。

でもそれだとマネキンが用意してある意味がないような。

私が説明を見落としている可能性もありますし、もしかして原作ではちゃんと説明されているのかな。

分かる方いらっしゃいましたら教えてください。

※(追記)殺されているわけでもなく意識だけが乗っ取られているわけでもなく、眠ってしまうと肉体と精神が消滅して完成したマネキンと入れ替わってしまうみたいです。

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ラストはどっちかな?

最後に冒頭に戻る演出はよかったですね。

終わり方的には人間たちが勝つのかな?

マイルズが目を閉じたと思ったらすぐ目を開けてまさかマイルズはもう……という感じで終わっても面白かったような気がしますね。

ラストはどっちなんでしょう。

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まとめ

何者かにじわじわと人間たちが乗っ取られていく侵略型のSFサスペンスです。

1956年の映画ですけど古臭さもなかったし、終わりまで中だるみもせずテンポもよく面白い映画でした。

最新のリメイクがいつになるかは分からないのですが、それまでにオリジナルであるこの映画を見ておくともっと楽しめると思います。

この記事を読んで興味が湧いた方は是非ご覧になって下さいね。

オカ メイコ
オカ メイコ

CGに頼らなくても面白いSFが撮れるという見本ヨ

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